ロンドンクラフトウィーク 2023
1872年に創業したフリッツ・ハンセンは、シンプルさ、職人技、そしてエレガンスを称える、世界的に有名なインテリアデザインブランドです。150年以上前にデンマークで創業して以来、数々の著名な建築家とコラボレーションを行ってきました。
2023年のロンドン・クラフト・ウィークの一環として、ハンド&ロックは象徴的なエッグチェアのリメイクを依頼されました。1958年にコペンハーゲンのSASロイヤルホテルのためにアルネ・ヤコブセンがデザインしたエッグチェアの最新モデルは、自然の葉にインスピレーションを得た繊細な金細工の刺繍が特徴です。
この特別な椅子は、チャールズ国王の戴冠式に合わせて、そしてそれを記念するために選ばれました。彼の自然への愛、環境保護、そして生物多様性のたゆまぬ推進は、最終的なデザイン「ヘッジロウ」に反映されています。
このデザインは、ハンド&ロックの専門である金細工の歴史的な刺繍技法で実現されました。
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手刺繍デザイナーのスーキー・バザコットは、デンマークのインテリアブランドの歴史を綿密に調査し、椅子の名前と王の情熱からインスピレーションを得ました。彼女は、葉、花、ヤマネ、2匹の蝶、そしてテントウムシを巧みに組み合わせ、典型的な英国の生垣を表現した複雑なモチーフを描きました。
最終的なデザインは、ハンド&ロック社が得意とする伝統的な刺繍技法「ゴールドワーク」によって実現され、デンマークで手作業で製作されました。
鮮やかな金の刺繍とのコントラストを生み出すため、クヴァドラ社のナチュラルなモスグリーンの生地が選ばれ、その配置は慎重に検討されました。金細工は繊細なため、繭のような椅子でくつろぐ人に触れないよう、高い位置に設置されました。
このユニークなコラボレーションの一環として、また優れた職人技の促進に対する取り組みを強調するために、フリッツ・ハンセンは、ハンド&ロックの刺繍講師であるルーシー・マーティンを招待し、ロンドンの店舗に彼女の額縁を設置してもらいました。
来場者は、目の前で古代の金細工の芸術が作られる実演を見学し、その工程について質問することができました。
英国および世界の優れた創造性を称えるロンドン・クラフト・ウィークは、毎年5月に開催されます。詳細はウェブサイトをご覧ください。